女性化乳房の修正手術と同時にお受けになられることが多い「乳輪縮小」や「乳頭縮小」の手術の方法についてのご案内です。
男性でも乳頭(乳首)が成長段階で大きくなり、目立つ場合があります。
女性化乳房の症状があると、より乳首の大きさが強調されやすくなります。
乳首が長く伸びている、全体に大きい、先端がふくれて大きいなどいろいろな場合がありますが、太さ(直径)を細くする、長さ(高さ)を低くするなど、ご要望に沿ってオーダーメイドにデザインし、切開縫合することで修正できます。
左右の形や大きさに違いがある場合には、バランスよく揃えるように修正することもできます。
また、生まれつき乳首が割れている、あるいは変形している場合も、ほとんどは形よく修正できます。
手術は局所麻酔(患部への麻酔注射)で行うことができる簡単なもので、所要時間は60分ほどです。
麻酔注射の痛みがご不安な場合は、笑気麻酔(マスク麻酔)や静脈麻酔の併用により、痛みを一切感じることなく手術することもできます。
手術後1週間は患部をガーゼで保護して過ごします。
手術当日だけ患部を濡らさないようにし、翌日からガーゼを外してシャワーで洗えます。
手術1週間後に通院して縫合糸を抜糸します。
抜糸後は入浴できます。
手術によって乳首の感覚が麻痺したり、傷痕が目立ったりする心配はありません。
乳輪の大きさが気になる場合は、乳輪の皮膚を部分的にドーナツ型に切除縫合して、乳輪を小さく修正できます。
単純に縫合すると術後に再び乳輪が大きくなったり、傷痕が目立つようになったりする可能性があるので、皮下で巾着縫合を加えてこれらを防ぎます。
傷は乳輪の輪郭に一致するので目立ちません。
乳首の付け根で縮小する方法と、乳輪の縁に沿って縮小する方法があり、患者様の状態とご希望に応じて適した方法を選択します。
左右の形や大きさに違いがある場合には、バランスよく揃えるように治療することもできます。