ペニスの構造と包茎の特徴

[東京・大阪]銀座みゆき通り美容外科

包茎の基礎知識

陰茎は大きく分けると海綿体(陰茎海綿体・尿道海綿体)、尿道、亀頭、包皮の4つ組織で構成されています。このほか、皮下組織や筋膜など包皮の内側の組織もありますが、このページでは海綿体・尿道・包皮について説明していきます。

ペニスの構造(陰茎)

陰茎断面図

包茎について、また、包茎手術やその他の治療方法について理解するうえでも重要な医学的知識となり、判断材料となります。

海綿体について

陰茎(ペニス)には、二本一対の陰茎海綿体と一本の尿道海面体の三本の海綿体があります。

陰茎海綿体はペニスの上側(背面)に一対(二本)として存在し、その下側(裏側)に尿道を包み込むように尿道海綿体があり、平常時(非勃起時)はその約半分が下腹部に埋もれています。

海綿体は陰茎(ペニス)の長さや太さ形状などをつかさどる組織で、静脈洞という組織が密集したスポンジ状の構造になっています。ここに性的興奮などにより陰茎深静脈(陰茎海綿体の中央部に存在)より血液が運ばれ、貯留することで陰茎は長く太く硬くなります。(陰茎の勃起といいます)

陰茎海綿体について

陰茎海綿体は前述したように、背面側にあり、形状は楕円で、左右対象の二本一対の棒状の組織です。陰茎海綿体は先端から根元は会陰部(肛門周辺)まで伸びています。

海面体に血液が流入し、留まることで勃起が起こりますが、この勃起の主となる組織が陰茎海面体で、硬くなる海綿体です。

尿道海綿体について

尿道海綿体は尿道を包み込むように、尿道を保護するように形成されています。
勃起時には膨らみますが、陰茎海綿体のように硬くはなりません。

また、この尿道海面体はペニス先端で大きく広がり、亀頭を形成しています。

亀頭について

亀頭は尿道海面体が陰茎先端で広がり構成される組織で、勃起時には血液が流入・留まり、大きく膨らみます。
亀頭は陰茎とは異なり、皮膚のすぐ下に海面体組織が存在し、皮膚そのものも陰茎の他の皮膚よりも極薄い構造になっています。

亀頭部皮膚のすぐ下は、感覚受容器が発達しており、性行為時の摩擦による刺激に敏感です。また、この感覚受容器は勃起を維持し、射精へ導く為の感覚として重要ですが、過敏症状が強すぎると早漏を誘発することもあります。

(早漏の対策や改善については早漏対策や早漏治療のページをご覧下さい)

この皮下の組織はウィルスなど細菌による影響を受けやすく、性感染症と深い関係があり、この皮膚が弱いほど性感染症を受けやすいといわれています。
そのため、包茎の状態である場合、この皮膚が薄く、弱いため、性感染症に感染しやすいといえます。

尿道について

尿道は、尿道海綿体の下側を通り、陰茎の先端へと達し、体外へと繋がります。
腎盂より作られる尿は膀胱で蓄積され、膀胱へ溜まった尿は尿道を通って体外へ排泄されます。
また、膀胱を出ですぐの場所に前立腺があり、この中で尿道と精子を運ぶ精管が接合しています。
パイプカットの手術はこの精管を切断する手術になります。

精液は、前立腺の他、精嚢腺の分泌液と精子が混ざり合ったもので、精液の成分の多くはこれらの分泌腺で作られており、それらが混ざり合い、尿道を通り体外へと射出されます。(射精)

包茎手術は、通常一番外側の皮膚(余剰分)と一部の皮下組織を除去する治療となり、これら海綿体や陰茎深動脈など重要な組織に手を加えるることはありませんので、手術によって勃起に対する影響やペニスの大きさ等に変化が及ぶことはありません。

包皮について

包茎の包皮図陰茎は海面体などの組織で構成され、その陰茎を覆っている皮膚のことを陰茎包皮といいます。
包皮の内側には亀頭とは異なり、皮下組織という柔らかい組織があり、容易に前後に移動することが出来ます。包皮は、亀頭部の下から陰茎の根元までで構成され、この皮膚は柔軟で伸展性(伸び縮み)に富んでいます。

この伸展性により、勃起時の長さに整合している場合は、平常時(非勃起時)この包皮は縮まり、亀頭の下でひだ状となり、亀頭に被さることがありませんが、勃起時必要以上の余剰がある場合は、亀頭に被さる包茎の状態となります。

また、包茎の状態では非勃起時に内側に隠れている包皮を「内板側包皮」といい、外側の包皮を「外板側包皮」といいます。
内板側包皮は外板側包皮のように伸展性が乏しく、皮膚そのもの自体が薄く弱い構造になっています。
そのため、炎症を起こしやすく、その傾向は成人以降年々強くなります。

この内板側包皮の健康を維持する為にも、衛生上の管理が大切になりますので、包茎の方は少なくとも一日に一度は、洗浄することが望ましいでしょう。

(注)露茎の状態でも、幼少時の名残りで内板側包皮の特徴は残っています。

包皮内板 外板

ペニスを覆い、亀頭部を覆っている皮膚を「包皮」といい、外側の常に露出されている皮膚を「外板側包皮」、内側に隠れている皮膚を「内板側包皮」と2つに分類されます。

一つ繋がりの皮膚をあえて分類するのには、「内板」・「外板」それぞれ異なった性質があるからです。
この異なった性質は、包茎の害や、包茎手術について正しくご理解頂く為にも非常に重要となる要素ですので、良くご理解ください。

特徴 外板 内板
皮膚の色合い 暗い(茶褐色) 明るい
皮膚の厚み 厚い 薄い
皮膚の伸縮性 高い 低い
皮膚の弾力性 強い 弱い
皮膚の強度 強い 弱い
皮膚の免疫力・抵抗力 強い 弱い

包茎の場合の特徴について

前述した陰茎の構造上、包茎の場合、特に亀頭および包皮について特筆する違いがあり、包皮については、露茎の方よりも長いことはもちろんですが、特に包皮内板について大きな違いがあります。

それは上記の包皮内板・外板の特徴に記載してありますが、 特に注目したいのは皮膚の厚みや弾力性、皮膚の強度、免疫力・抵抗力についてです。

これらの特徴は包皮炎の原因となったり、性感染症に感染しやすい状態となります。

亀頭については、陰茎包皮のように厚みも無く、極薄い皮(皮膜)で亀頭粘膜組織が覆われ、その皮膜のすぐ下には感覚受容器が存在します。

包茎の状態である場合はこの薄い皮膜が さらに薄く、常に湿った状態となり弱いため、感覚が過敏となり、早漏を誘発する原因となりうるばかりでなく、粘膜が傷つきやすいために性病や性感染症などウィルスなどに感染しやすい状態となります。

真性包茎カントン包茎を除き、仮性包茎の場合は、必ずしも治療しなければならないわけではありませんが、これらの問題点から考える場合、治療することでこれらの危険から身を守る、予防処置と考えられます。

包茎の場合のこれら問題点は年齢が進むにつれ、強くなる傾向にあります。
また、包茎の状態は亀頭を圧迫し、亀頭の成長を妨げる原因となることも多く、包茎の方の多くが、亀頭が先細りの状態であったり、カリ首の発達が乏しいなど、大きさに対するコンプレックスを抱きやすい傾向にあります。

※亀頭の大きさでお悩みの場合は、亀頭の増大治療をご覧下さい。


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