包茎は、包皮の締め付け(絞約)の強さや癒着の有無により、「仮性包茎」「真性包茎」「カントン包茎」の3つに大きく分類されます。
最も割合が多い「仮性包茎」は直ちに治療が必要なわけではありませんが、見た目や衛生面の改善を目的に多くの方が施術を希望されます。
一方、「真性包茎」や「カントン包茎」は性生活への支障や感染症リスク、緊急の治療が必要となるケースがあるため注意が必要です。
まずはご自身の状態がどのタイプに該当するかをご確認ください。
仮性包茎とは、普段は亀頭の一部または全体が包皮で覆われているものの、勃起時や手で包皮を下げた際に容易に亀頭を露出できる状態を指します。
主な原因は陰茎に対して包皮が長いことにあります。機能的な問題(排尿や性行為など)は生じにくいため必ずしも手技治療は必須ではありませんが、衛生面や精神的なコンプレックスから治療を望まれるケースが多く存在します。
仮性包茎は包皮の締め付け具合によって、さらに以下のタイプに分類されます。
最も一般的なタイプで、単純に包皮の長さが余っている状態です。
標準的な包茎手術(余剰包皮の切除)で容易に改善が可能です。余剰が極めて少ない場合は、根本の皮下組織を結んでたわみを作る「包皮固定埋没法」などの切らない治療法が適応となる場合もあります。(※状態によっては後戻りのリスクや適応外となることがあります)
※詳しい治療内容は「包茎手術・包茎治療」をご覧ください。
包皮口(包皮の先端の穴)が狭く、締め付けがあるタイプです。締め付けの程度によって2つに分けられます。
普段から無理なく亀頭を露出できるため自覚症状がない方が多い状態です。しかし、50代以降になると皮膚の新陳代謝や免疫力が低下し、締め付け部分に負担がかかることで皮膚の裂傷や二次性の真性包茎、閉塞性乾燥性亀頭炎などを引き起こすリスクが高まります。
軽度であっても締め付け部分の根本的な改善には切除手術が適応となります。
いわゆる「カントン包茎」に該当する状態です。包皮口が非常に狭く、無理に剥くと強い痛みを感じたり、勃起時に露出できなくなったりします。
仮性包茎に分類されるものの弊害が多く、早期の治療が推奨されます。詳細は「カントン包茎」の項目をご確認ください。
仮性包茎を放置することで、以下のような弊害を生じる可能性があります。
真性包茎とは、包皮口が極端に狭い、あるいは包皮と亀頭が密着しているため、勃起時・非勃起時を問わず全く亀頭を露出できない状態を指します。
衛生管理が難しく機能面での障害も生じやすいため、医療観点からも早期の手術治療が強く推奨されます。
亀頭と包皮の内側が接着(癒着)しているタイプです。加齢とともに強固に固着していく傾向があるため、早めの処置が望まれます。
包皮口が極めて狭く開口部が針の穴(ピンホール)程度しかない状態です。排尿すら困難になる場合があり、包皮口を広げる処置や切除手術が必須となります。
上記で挙げた「癒着」と「絞約(狭窄)」が同時に発生している複合タイプです。症状に応じた複合的な手術アプローチを行います。
真性包茎は放置することで多くの健康被害をもたらします。
※包茎が与えるリスクの全容については「包茎の害」も合わせてご確認ください。
カントン包茎は、包皮口が狭いにもかかわらず無理に剥いてしまった結果、狭い部分が亀頭の締め付け(輪ゴムで縛った状態)を起こす症状です。
分類上は「仮性包茎(強度絞約型)」にあたりますが、真性包茎以上に急を要するケースがあります。
無理に包皮を剥いた状態で放置すると、血流が阻害されて包皮が著しく腫れ上がり(浮腫)、自力で元に戻せなくなります。
うっ血状態が続いた場合、最悪のケースでは亀頭や包皮組織が血行障害により壊死する危険性があるため、発症した場合はただちに医療機関での緊急処置が必要です。
潜在的な包茎とは、一見すると「剥けている(露茎)」ように見えても、陰茎の根元や亀頭の下部にだぶついた皮膚(絞約輪)が隠れている状態を言います。
ご自身で包茎だと認識していない方に多く見られる隠れたリスクです。
若年期に無理に剥いた状態で過ごした結果、締め付けのある皮膚(絞約輪)が残存してしまったことが主な原因です。
皮膚が引っ張られることで常に負担がかかり、年齢とともに代謝が落ちると「皮膚の裂傷」「強い痛み」「繰り返す包皮炎」へと悪化します。悪化して慢性化した場合は、外科的な包茎手術による根本治療が必要となります。
包皮の長さや締め付け以外に、体型や解剖学的構造が原因で包茎の状態になっているケースです。
下腹部(恥骨付近)に過剰な脂肪がつくことで、ペニス本体が脂肪の中に埋もれて包皮が被さってしまう状態です。
改善方法:ダイエットによる減量、または下腹部の脂肪吸引や長茎施術を併用することで解消されます。
通常時と勃起時で長さの変化が著しい(2倍以上など)タイプで、陰茎の海綿体が体内に引き込まれやすい構造になっていることが原因です。
改善方法:単に皮膚を切除する包茎手術だけでは治りづらく、陰茎を体外へ引き出す「埋没陰茎修正術(長茎術)」を組み合わせる必要があります。
※埋没陰茎・長茎術の詳細は「長茎術・埋没陰茎」をご覧ください。
