真性包茎は仮性包茎のように亀頭を全く露出することが出来ません。
衛生上の問題や機能的弊害など、健康上様々な問題が危惧されますので、手術の必要性は高いといえます。
また、真性包茎は亀頭を全く露出できない原因によりいくつかのタイプに分類することができます。
真性包茎には、亀頭と包皮内板の一部もしくは広範囲が癒着しているために亀頭を露出することが出来ない「癒着」によるものがあります。
通常、体の成長とともにこの癒着は解除されますが、癒着が十分に解除されなかったか、あるいは後発的に亀頭包皮炎などの要因による癒着が生じ、真性包茎となった場合があります。
包茎を治す場合、この癒着を治さないと包茎手術を確実に行うことが出来ませんので、まずは癒着を改善するための手術や処置が必要となります。
この癒着は年齢が進めば進むほど強固なものとなりますので、少しでも早めに包茎手術を受けることが望ましいといえます。
真性包茎には、包皮口か非常に狭まっているために亀頭を露出することが出来ない極度の絞約に起因するものがあります。
この包皮口の絞約は、通常成長の過程で押し広げられ、露茎か仮性包茎になるわけですが、もともとの狭まりが極度に強い場合、全くと言っていいほど拡げられず真性包茎になったと考えられます。
このような真性包茎の場合、背面切開など皮膚の伸展形成術を用いて包皮口を広げ一時的に仮性包茎に近い状態にし(亀頭を露出できるように)、合わせて余剰包皮の切除(包茎手術)を行います。
余剰包皮の切除(包茎手術)を施さずに、包皮口の狭まりだけを改善する場合もありますが、それだけでは十分に狭まりを解除することが困難な場合が多く、手術後の浮腫などの原因となるため、当院では極力同時の手術として行います。
真性包茎には、強度絞約型よりもさらに包皮口が狭い、「ピンホール型」があり、包皮口は尿をかろうじて排泄できる程度の穴しか開いていないタイプがあります。
他の詳細については真性包茎強度絞約型と同様になりますのでそちらを参照してください。
真性包茎のタイプとして、前述した「癒着型」「強絞約型」「ピンホール型」では、「強絞約型」と「癒着型」、「ピンホール型」と「癒着型」が、それぞれ複合して真性包茎となっている場合があります。
このような場合は、それぞれの包茎の手術や治療方法を複合して真性包茎の手術を行う必要があります。
真性包茎の及ぼす可能性のある弊害として次のようなことがあげられます。
※一般的な包茎の害については、包茎の害を参考にしてください。