症例№20 47歳男性
真性女性化乳房修正術
【治療内容】脂肪吸引法+乳腺切除法
手術前後の比較 (術後3ヶ月)
来院時の状態および治療方針について
【状態・診断】両側の胸部の乳腺肥大と皮下脂肪の増加が認めらる。
【治療方針】脂肪吸引法、及び乳腺切除法の組み合わせで手術を行う治療方針となりました。
手術デザイン
治療の範囲をマーキング。
先に、わきの下とわき腹を数mm皮膚切開(青色線)して脂肪吸引を行います。次に、乳輪の下半周を皮膚切開(黄色線)して乳腺をくり抜くように除去します。
経過画像
手術終了直後の状態
乳輪切開縫合部分の接写(手術終了直後)
ドレーン(排液管)といってストロー状の管を患部に挿入し、内部に出血がたまることがないようにします。
ドレーンは手術の翌日に抜去します。
手術翌日の状態
手術翌日の傷跡の接写。ドレーンを抜去しています。
手術後1週間。抜糸直後の状態
手術後1週間、抜糸直後の傷跡の接写
手術後2週間の状態
手術後2週間の傷跡の接写
手術後1ヶ月の状態
手術後1ヶ月の傷跡の接写
手術後3ヶ月の状態
手術後3ヶ月の傷跡の接写
精密検査の結果
採取した乳腺の、精密検査結果は「女性化乳房」。「悪性腫瘍(乳がん)」ではないことが確認されました。
施術内容 |
標準治療費 |
女性化乳房修正術(真性女性化乳房) (乳腺組織及び乳腺脂肪切除+脂肪吸引法) |
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病理組織検査 |
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- 治療は、必要最小限に極力目立ちにくい部位の皮膚を切開し、また、皮膚の挫滅を保護する器具(スキンプロテクター)を装着して脂肪吸引を行いますので、通常、傷が目立つことはありませんが、体質により抜糸後もしばらくの期間は傷の赤みや周辺に色素沈着が残ることがあります。
- 個人差がありますが、大まかな腫れが引くまでに1~2週間を要します。
- 稀に内出血を生じ、赤紫の色調を呈することがあり、この場合、消えるまでに10日~2週間を要します。
- 乳腺の切除を行った場合、傷そのものの治癒は2~3週間ほどですが、内部が落ち着くまでには、少なくとも1ヵ月程の期間を要します。
- 脂肪吸引法はダイエットとは異なり、脂肪細胞を吸引除去し細胞の減少となりますので、いわゆるリバウンドはありませんが、全ての皮下脂肪を吸引除去するわけではありませんので、術後の体重増加によるサイズ増加があり得ます。
- 術後には患部を適度に圧迫するため、バストバンドやサポート下着などを着用頂きます。これは脂肪吸引後に必ず必要となりますので、医師の指示を遵守してください。
- 術後は創部の治癒経過に伴い周辺組織が一時的に硬くなるため、腫れが引いてくると、皮下にしこりのような硬さが見られたり、触ると不均一な凹凸感を感じたり、また、皮膚の感覚が鈍く感じたりする場合がありますが、通常徐々に改善します。
- 手術後の出血や痛みの原因となりますので、飲酒や喫煙は手術後1週間はお控え下さい。